目を惹きつけるもの

2018.06.05 Tuesday

 

春先にアトリエへいらしたお客様が

お店にあった神代杉をとても気に入られて

『お茶での結界にしたい』とお求めになりました。

引っ越しもあったため、なかなかお客様と都合が合わず

先週納品へ行きました。

 

結界をお見せして、一部作り直すこととなり

その後お茶をいただいていました。

ダイニングテーブルの真ん中に

大切に飾られている蓋物の陶器を手に取り

『展示をみてとても気に入り

特別に作っていただいた』ものだそうで

その陶器には細かく美しい色合いの花が

あふれんばかりに描かれていました。

形も色も美しく繊細で

こわごわ手に取って拝見しそっとセンターにもどす。

すると今度は「これも 開けて見て」と棚の中にしまわれていた

紐で結ばれた桐の箱を手渡されました。

慎重に開けると

紐に結ばれた巻物が入っていて

そこには、その作品に対する思い

過去の陶芸家たちの努力

お客様への感謝の気持ちが

筆で書かれていました。

その作家の名前は葉山有樹さん。

一字一句書き損じたところ無く

丁寧で綺麗な字が連なっており

お人柄を感じるものでした。

強い衝撃を受けて

読み終わってとめどなく涙が出てきました。

仕上がっていない『結界』を持って行ったことに

恥じ入りました。

 

仕事にはいくつも意味が含まれていて

何が優先されるのか

何をどうしたいのか

ずっとそのことばかりを考えていると

知らず知らず道がそれていってしまう。

モノを作るには常に強い意志が必要なのに。

 

 

アトリエに戻ったあと

週末に納品する作品の仕上げに入りました。

作品についてお手紙を書きました。

 

「友人が開業するので記念になるものを贈りたい」とご注文いただいたリース。

 

 リースには「再生」や「「永遠」の意味があります

 何千年も生き続ける菌類

 次の世代へつなげようとする植物

 今まさに生きている植物

 そこに生き物が住処をつくり

 世界が出来ています

 

 

どうなったかな

どこに飾られたのかな

見た人がいろんなことを感じられたらいいな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:アート、デザイン、日々 / Art, Design, LIFE

 

 

 



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